★ 映画「シャッターアイランド」
2010年に公開されたアメリカのサスペンス映画「シャッターアイランド」と
いう映画を観た方はいるでしょうか?
連邦保安官とその相棒が、精神異常犯罪者の治療を実施している孤島、
「シャッターアイランド」に赴き、島に隠された謎を解き明かしていく…
というストーリーです。
主人公の連邦保安官をレオナルド・ディカプリオが演じています。監督は
「タクシードライバー」などを手掛けた鬼才、マーティン・スコセッシです。
★ ロボトミー手術とは?!
この映画では主人公がこの「ロボトミー手術」というものを受けるかもしれ
ないという状況になるのですが、以前に名前だけは聞いた記憶があったの
ですが、詳しくは知りませんでした。
精神病の治療として頭蓋骨に穴を開け、脳の前頭葉の一部を切除するというもの
で、この手術の発明をした神経科医は1949年にノーベル賞を受賞しているのです。
当時は精神病に対する手段が他にはなく、病院は患者であふれていて虐待も多か
ったことからこの手術が行われるようになったと言います。ですが後に向精神薬
が発明されてからは、手術は行われなくなりました。
私は、「人間というものを変えようとするのに、たった数分で処置をするドライ
ブスルーロボトミーという言葉さえ生まれたのは愚かなことだ」と気づかされ
ました。映画の中で煙のように突然姿を消したレイチェルも実は医師で、この
病院が秘密裏に進めていたロボトミー手術に反対していて、それを世間に暴露
しようとしたことがきっかけで追われるようになったのです。
保安官のテディという人格を作ったレディスは、本来の人格を取り戻せなかった
場合、ロボトミー手術を受けることになります。院長や医師は、レディスに過去
を受け入れて目を覚まさせようとします。ロボトミー手術を受けることになるの
か?…、というような内容の映画なので、興味のある方はご覧になることをおす
すめします。
※「新たな科学の発想や発明が致命的な禍いをもたらすことがある」
というロボトミー手術以外の、十分な検証がなされず科学の名に値しない
まま世に出てしまったものが書かれた本です。
興味のある方は、コチラもぜひ。